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【1. 本の基本情報】
- タイトル:両立思考 「二者択一」の思考を手放し、多様な価値を実現するパラドキシカルリーダーシップ
- 著者:ウェンディ・スミス、マリアンヌ・ルイス
- 出版社:日本能率協会マネジメントセンター
- 販売年:2023年11月1日
- ジャンル:ビジネス・リーダーシップ・自己啓発
【2. あらすじ】
本書『両立思考』は、現代社会やビジネスにおける「二者択一」の思考法に疑問を投げかけ、相反する価値をいかにして“両立”させるかに焦点を当てた一冊です。
「仕事と家庭」「利益とパーパス」「伝統と革新」など、多くのリーダーが直面するジレンマに対して、両立を可能にする“パラドキシカル・リーダーシップ”のあり方を提唱しています。
著者たちはパラドックス(矛盾する状況)をイノベーションの源泉ととらえ、長年にわたり蓄積された研究と事例に基づいて、「ABCDシステム」という実践的なアプローチを紹介。複雑で不確かな時代を生き抜くための新しい思考モデルを提供します。
【3. 本書の特徴と魅力】
① パラドックスをチャンスに変える視点
「矛盾を避けるのではなく、活かす」思考法は、従来の問題解決型マネジメントとは一線を画します。実際の経営課題において、両立がいかに可能かを理論と実例で解説しています。
② 実用的な「ABCDシステム」
「Assumption(前提)」「Boundary(境界)」「Comfort(感情)」「Dynamics(変化)」の4ステップで構成されたシステムにより、個人から組織レベルまで具体的なアクションプランが描かれています。
③ 注目の国際的評価と信頼性
本書は、Thinkers50『Breakthrough Idea Award 2023』を受賞し、『Best New Management Books for 2023』にも選出。経営学・心理学の第一線の学者からも高い評価を受けており、理論的裏付けと信頼性が抜群です。
【4. こんな人におすすめ】
- ビジネスリーダーやマネージャーとしてジレンマに悩んでいる方
- 経営やリーダーシップに関する新しい視点を学びたい方
- 「どちらかを選ばなければならない」という思考に疲れている方
- 持続可能な経営やパーパス経営に関心がある方
- 組織の中で多様な価値観をまとめる立場にある方
【5. レビュー評価】
- 読みやすさ:★★★★☆(構造は明快だが、経営理論に慣れていない読者には少し硬めかも)
- 実用性 :★★★★★(個人・組織・社会のあらゆるレベルで活かせる)
- 独自性 :★★★★★(パラドックスを軸にしたリーダーシップ理論は非常に斬新)
- 価格対効果:★★★★☆(内容の濃さを考えると納得の価格)
- 総合評価 :★★★★★
【6. まとめと購入リンク】
『両立思考』は、複雑な現代において“どちらか”ではなく“どちらも”を選ぶ新しいリーダーシップの形を提示しています。選択に迷い、葛藤を抱える人にとって、確かな指針を与えてくれる1冊です。

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